赤星ユウの色々!

レティクル東京座(http://reticletkz.jp/)という劇団で主宰・脚本家・演出家をやってます。

末安陸一人芝居企画『女装に目覚めた青年を覗き観る。』終演のご挨拶+memo

こんにちは。

赤星です。

ブログではお久しぶり

 

 

先日、無事

末安陸一人芝居企画『女装に目覚めた青年を覗き観る。』

終演しました。

 

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ご来場頂いた皆様

Twitterで応援してくださった皆様

誠にありがとうございました。

 

生まれて初めて一人芝居、生まれて初めての劇場以外での公演(大学サークルの頃に大学の教室でやったことはあるけど…)色々初めてだらけの公演でした。

自分は2012年に劇団を旗揚げして、脚本・演出自体は2011年から始めたのですが、実は最初からひたすら今までずっとそれなりに大人数でのエンタメ芝居をやり続けてました。飽きることなくずーっと。ずーっと大人数のハチャメチャなエンタメ作ってた。

この5~6年、ひたすらずーっとレティクル東京座(※赤星が主宰をやってる白塗りエンタメ劇団)しかやってなかったんですよね。

 

何でかっていうと、やっぱりひたすらエンタメ芝居がやりたくて、だから自分が一番チカラの発揮できるホーム(自劇団)を作ってひたすらにやってたから。

あと実はつい最近まで大学に通い続けてて(ウッッッ頭ガッッ

レティクルやって、大学行って、レティクルやって…っていうループで数年間過ごしてて。それが自分のサイクルだったんですけど、こないだ大学やっと卒業して(ウッッッッ頭ガッッッッ

わりと時間にぽっかり余裕出来て、レティクルは年に1~2回しかやらないし、空いてる時間にじゃあ何するかなってなった時に、やっぱ何かしら演劇やってたいなと思って。

 

そうなった時に、自分が一番やりたかった大人数のエンタメ芝居は、レティクル東京座っていうそれなりに安定した土壌で伸び伸びと好きに出来るぐらいにはなってたんですね。で、レティクル東京座って少し特殊で、登場人物が全員白塗りでやるエンタメで。歌ったり踊ったり。何じゃそりゃって感じの劇団で、広報戦略的にキャッチコピーみたく「唯一無二!」と謳わせてて、此処に行けば必ずこういった芝居が観れるぞ。レティクル東京座がやってることはレティクル東京座にしか出来ないぞ。っていうのを押し出してて。

 

詳しくはYouTubeの動画とか


レティクル東京座『アイドル♂怪盗レオノワール』★OP


レティクル東京座『アイドル♂怪盗レオノワール』★第一幕場転

 

劇団公式サイトを見てね!!!(ステマ

http://reticletkz.jp/

 

 

まあそんな感じに細々頑張ってるのですが、そうやっているうちに、自分がそういった特殊?な芝居しかやってこなかったことに気付いて。きっと誰もが当たり前にこなしてきたルートを、全然通ってないことに気付いて。

自分はレティクル東京座でやっていくと思ってるけど、それしかやらないというのも、作家・演出家として勿体ない。まだ若いのに。若いっつってんだろ

いつしかぼんやり、レティクル東京座ではやらないことを、やってみたいなあ。って気持ちを抱いてました。

 

そんなある日。

俳優の末安陸くん(https://twitter.com/riku_bd)がSNSで、何か色々あってフザけて女物の長袖のワンピース?を着た写真をアップしたのです。まあワンピースっていってもその写真は下まで映ってなくて、上半身のアップだったのでスカート部分は映ってなかったんですが。でもその上半身だけでパッと女物だと分かる、上質で上品な服だった。 しかもそれは、女装として着たんじゃなくて(多分)本当に素のまま、ただそこにワンピースがあったから着ましたみたいな、ナチュラルな写真だった。

その写真が本当に本当にとても良くて、素晴らしくて、ガーーッと自分の中のインスピレーションが掻き立てられました。

私もその場のノリでフザけて「女装芝居やりましょう!」とコメントした。

でもどんどん芝居のストーリーやイメージがわいて、次の日、公演の企画書を書いてまとめて末安君に送った。 お互いのスケジュールをすり合わせて、小屋を取って、契約して、そして表に情報を出した。あっという間だったね。

 

ちょっと話を寄り道。

私が末安君と出会ったのは、2015年に上演したレティクル東京座の本公演『幕末緞帳イコノクラッシュ!』の出演者募集オーディション。

お互い認識したのはそこだけど、厳密に言えばちょっと前に一方通行で認識?してた。

『幕末緞帳イコノクラッシュ!』の前に上演したレティクル東京座の本公演『學園使徒ノクト』を末安君は観劇していた。私は毎ステージ、客席の後ろから公演を観てダメ出しを書いてるのだけど、実はその時観劇していた末安君を認識していた(名前も顔も存在も当時は全く知らなかったけど)。末安君はその時、客席後方の下手側の席に座っていて、偶然にも居る場所が近くて、私は「なんか顔が良くてスタイルも良いイケメンが観に来てるなあ、きっと役者さんやろなぁ、」と思ってた。(余談だが、なんとなくモデルと役者の違いはパッと見て分かる、あんま具体的に説明出来ないけど。雰囲気かね)

そうこうしてるうちに次回公演のオーディションに彼が来て、出演が決定して、以降三作品ほど連続でレティクル東京座に出演してもらった。

 

皆ご存じかもしれないけど、彼はとても素敵な役者で、まず見た目がセクシー。(いきなり見た目の話ですまない)

整った顔をしている。私が一番彼の見た目で好きなところは、目の下のクマ。目の下にくっきりと暗い影があって、それがとてもセクシーだと思う(謎感性)。

目の下のクマと対照的に、瞳はとても澄んでいて綺麗。光が入って、きらきら輝く。

時々薄く開きがちな唇もいい。身体がとても薄い。横から見るとすごい。スマホ

手足も細く、しかし筋張っている。身体も薄いが筋肉の筋が至る所に綺麗に入っている。お腹もいいけど、何より背中の筋が綺麗だ。

ここまでひたすら見た目を褒めてしまったけど、彼は内面も素敵ですよ。そこまでパーソナリティなところにお互い踏み込んでないのでビジネス上でのことしか語れませんが。

彼はとても誠実で、真面目な人間。義理を大切にする。台詞の入りも早いし、演技の修正も早い。淡々と真面目に物事に取り組む。何より観客への感謝の気持ちをどんな時でも忘れない。

演出家と役者間の話をすると、よく赤星の要望に応えようとしてくれるし、且つ自分で考えて一本筋を通したプランを持って来てくれる。ぼんやり迷子になるタイプではなく、しっかりと着実に自分でよく物事を考え、突き詰めてくれるタイプ。一緒にやってて楽しいね。

 

道に戻る。

女装?の写真でインスピレーションを得てバーッと話が思い浮かび、あらすじを書いたんだけど、その時は「末安君はもし女装をするってなったら、こういう反応をするんじゃないかな…」と想像して書いた。(あらすじの内容は、普通の青年が女装に興味を持ち軽い気持ちで試したら、似合うと思ったのに似合わなくて、謎のプライド?自尊心?が傷つけられ、ムキになりのめり込んでいく…といったもの)

その時の想像は、あくまで「仮定」的な意味合いで、特に彼の過去とかは知らずに書いたんだけど、その後打ち合わせで、実はかつて過去に似たようなことがあったと知って、びっくりした。

その内容は、女装芝居の中で彼が長台詞でバーッと語ってくれてます。あれは末安君の実話を元にしてます。(劇中ではコスプレカフェだったけど、実際はミスコンだったらしい)

想像と過去が一致すると、気持ちいい。

 

 

公演内容の話。

『女装に目覚めた青年を覗き観る。』というタイトルの通り、女装芝居でした。

私は昔から本っっっ当に女装というものが大好きで、でもその女装は、男が完璧に女になりきるタイプの女装ではなくて(ウィッグとか被って完全に自分の『男』の部分を消して『女』になりきるタイプのものではなくて)男性が男性のまま女装しているのが好きだ。何言ってんだ?って感じだけど、シンプルに伝わってほしい。男性が女性の服を着ているのが好きなのかもしれない。当然似合わないんだけど、でもそれでいい。逆に似合わなければ似合わない方がいい。別に性癖じゃないんですけど。

何で好きなの?って聞かれてもわからない…。ただ本能で似合わない女装を求めている…。

 

この作品を書くにあたって、色々青年の気持ちや行動を想像しながら書いたのですが、本当に台本に違和感がないか?こういう時どう考える?こういう経験はある?何を思う?など分からないことが多かったので、末安君本人にも色々質問したし、あと男性劇団員の中三川君と雨宮さんにも色々質問しました。古俣さんは雨宮さんと系統が似てるだろうなって思って省いちゃったよ、ごめんね

 

作品の中でメイクをするくだりは、自分の高校生ぐらいの時を思いながら書きました。今、スマホやネットが流行った時代ではどうなってるのか分かりませんが、自分が高校生の頃はまだ今ほどネットがメインで台頭してきてはなくて(勿論流行ってはいたが今ほどでは。まだまだアナログなことが台頭していた。スマホは存在しておらずガラケー、パソコンは持ってる人は少なかった)

所謂女性がメイクを知る時、メイクに興味を持つ時、っていうのは、同世代の友人同士のなんとなくの流行り・共通意識だったりとか、年頃になった瞬間からの姉や母親からのレクチャーだったりとか、っていうのがきっかけになることが多いんじゃないでしょうか。その人のポジションにより一概には言えませんが。

自分の時のことを思うと、やはり同世代の友人がメイクをやり始めて、じゃあ自分もって感じだった気がします。今だと、もしかしたらネットで検索してやり始めるのかな?と思いますが、当時はメイクはネットで学ぶんじゃなくて、女性向けのファッション雑誌のコラムで学んだり、あとは友人同士の口コミとか…が主だった気がします。

自分も高校生の夏休みにメイクをめちゃくちゃ練習した覚えがあります。(学校には校則の関係でメイクしていけなかった)夏休みが集中してメイクの練習が出来る期間だったんですね。勉強に集中しろ

初めてのメイクは、劇中の末安君みたいに、何も上手くいかなかった覚えがあります。自分が不器用すぎたのもあります。全然上手く出来なくて、ボロ泣きしながらやってたのだけ強く覚えてます。

 

そうこうしながら覚えたメイクですが、メイクってのは時代と共にあっさりやり方とか流行りとか変わっていくものなので、自分のメイクは今の時代では古いなと思うし、やり方違うなと思うし。でもメイクや服装の流行りを追い求めるのは自分は10代の時がピークで(なんせやりたいことが無さ過ぎて大学行かないで原宿のショップ店員になりたいと思ってましたからね)

20代からは特に流行りを追おうと思わなくなってしまった。いや、演劇をやっているので、『流行り』というものは知識として吸収はしてるけど、それを自分に反映する欲がないというか。若干演劇観の話にもなるのですが、他人を仕立てるのが好きで、たぶん得意な方なんだけど、自分のことにはあまり頓着しないんですよね。余談ですが、だからなのか、私個人と、私の作品が、イコールに繋がらない人が多いらしいです。「えっこの人がこれ書いたの!?」みたいな風に言われることが多い。自分的には、ばりばりイコールだろーって思うけど。

 

話の内容的には、「俺って何?」みたいな感じのを端々に入れてたのですが、この「俺って何?」というか自我、というか自己、というか、っていうのは、実はレティクル東京座でも…というか赤星の創作物そのもので結構テーマにしてることで、自分が昔から一番興味があったのは「自分って何?」ってことだったので、それが色濃く出てるというか。

これは個人的な感覚とか感性の話なのですが、赤星は子供の頃から、鏡に映った自分を上手く「自分」と認識出来てなくて、どういう感覚かというと、目の前に映った肌色の皮を被ったこの顔、の奥に眼球や皮膚が収まってるじゃないですか。そういった顔や身体の奥底の皮膚、血管、内臓、骨…?とかを想像して、それらを覆っているこの肌色の皮膚、が作った自分の顔や身体。と思考が内(内臓とか)から外(皮膚の上とか)に戻ってきて、そうすると「自分」がこの「自分の顔」を所有?していることが、どこか客観的なものとしか見れなくて。主観的なものとして考えられなくて?

どうやらこの身体を自分が所有しているらしい。名前も貰っているらしい。育ってきた過去や経歴があるらしい。と、どんどん客観的な視点になっていく。って感じ。

昔ほどじゃないですけど、今もそんな感覚はあります。結果、「自分って何?」って問いは昔からぼんやり考えていて。哲学的な意味でも、感覚的な意味でも?

まあでも、そんな感覚を口に出すと変かなと思ってたし、普通に暮らしてたんですけど。今、大人になって、そういった外面とかコミュニティとか一切気にしなくてよくなって、(要は好きに一人で生きられるようになって)、子供の頃からの感覚や思考を掘り起こして、寄り添って、ゆったりと作品づくりに昇華していってる感じであります。

 

それとはまた違った感覚の話ですが

大学でやった勉強で、印象に残ってることのひとつに『カテゴライゼーションの暴力』って概念があって。

ざっと言うと、「ひとは白黒つけたがるけど、言葉や概念に縛られないという選択肢があってもいい。」的なやつで、ひとは生きてる限りあらゆる意味でカテゴライズされるし、カテゴリーに属さないといけない時とか多いけど、本当はそういった支配から逃れる選択肢があってもいいし、そういうのだって選べるんやで。的な概念。

まあ、その考えも矛盾を孕んでるけどね。カテゴライズされないという概念にカテゴライズされてるやん…的なね。突き詰めると、『虚無』こそが平和であり安寧なのでは?とかよく思うけど、『虚無』もカテゴライズだよね。まあ、そういった矛盾を置いといて、『カテゴライゼーションの暴力』から逃れるという概念は、赤星にとっては衝撃だったし、ええやん、と思ったのです。

 

今回の作品でも、そういうのは一貫して意識しましたね。

一般的な感覚、概念に自分が沿えていないのでは…?という揺らぎ。部屋に一人籠って思案する青年という構図。(会場は「ギャラリーしあん」という古民家だ!)

鏡。自己との対話。他者との繋がりを唯一浮かび上がらせるスマートフォン。部屋に裸で籠るという構図は子宮の中の胎児にも似ている。

余談ですが、部屋の窓は雨戸で閉ざされ、さらに本来透き通っているガラス窓は、新聞紙で塞ぎました。

 

気付いた人、居るかな?その新聞紙、実は全部、「逆さま」か「横向き」に貼ってあるんです。

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あっ…見てほしいのは後ろの窓の新聞紙ね。ちゃんと見てる??

 

劇中で色々なことが逆さまに、アベコベになるので、それの象徴です。あとは、横向き、平行線・並行線の気持ちだったり、未来だったり、の示唆的なね。上がりもしないし下がりもしない、変わらないままの青年の日常(本質)的な。

 

1時間30分の中に、色々詰めた作品でした。1時間30分の一人芝居ってすごいよ。普段レティクル東京座、30人ぐらいで1時間45分の作品やってるからね。

文字数の違いもえげつなかったですよ。今作、台本は約1万2000文字で、音も照明も特に変わらない。レティクル東京座の前回公演『アイドル♂怪盗レオノワール』は台本は約4万8000文字、音楽とか照明とかバンバン入ってくる。

これで15分しか上演時間違わない。ね、えげつない。末安陸は本当にすごい……お疲れ様…(このタイミング)

 

 

なんか色々長々語っちゃったけど、今作はDVD撮影はしてません。DVDにはなりません。写真は撮ったけど。また何処かでまとめて公開するかな。

あの公演は、あの三日間だけの、我々とあなただけの秘密です。あとはもう我々の思い出に残るだけ…。あなたの心の中で、頭の中で、さらに美しい公演になるといいな。

 

さいごに。

末安陸くん、本当にありがとう!楽しい三週間だったね!(稽古は全8回)

一緒に上演出来て楽しかったよ。本当に楽しかった。

また作品づくり一緒にしましょうね。

 

改めまして、ご観劇して頂いた皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

今後もまた、レティクル東京座をやりつつ、合間で少人数のこじんまりとした公演をやりたいなーと思ってます。近すぎる距離感で、楽しいことやりたいね。

 

 

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末安陸、美しかったなあ。

 

 

 

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美しかったね……口紅(鳴き声)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 さあ、部屋の外に出よう。

 

 

 

 

(撮影:飯田奈海様)

 

末安陸一人芝居企画『女装に目覚めた青年を覗き観る。』◎公演詳細

 

レティクル東京座(http://reticletkz.jp/)の赤星ユウが脚本/演出を務め、guizillen(http://guizillen.under.jp/)の末安陸が出演する三日間限定の一人芝居企画の詳細です。

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末安陸一人芝居
『女装に目覚めた青年を覗き観る。』


脚本/演出:赤星ユウ(レティクル東京座)
青年役:末安陸(guizillen)

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●あらすじ
青年はある日ふと女性の衣服に興味を持ち、
女性の化粧品やアクセサリーや香水の持つ美しさ・華やかさにひどく魅入られた。
自分がそれらを身に付ければあっという間に自分も街を歩くあの女性たちのように
可愛くなれるのでは?と思い早速軽い気持ちで試したところ、
鏡には気持ちが悪い不格好な男しか映らなかった。

そんなワケがない。
俺はゆーて顔も整ってる方だしスタイルだっていい、
目はパッチリだし鼻筋も通ってる。

青年の探求と執着と劣情の夜がはじまる。


●日時
2017年6月30日(金)~7月2日(日)

6月30日(金) 19:00~①
7月1日 (土) 14:00~②/19:00~③
7月2日 (日) 14:00~④/18:00~⑤

※受付開始は開演45分前、客席開場は30分前です。
※全席自由席です。
※客席開場時は、予約順による整理番号での入場となります。
※上演時間は約1時間30分を予定しております(2017年6月27日現在)。


●会場
Gallery & Space しあん
〒110-0015 東京都台東区東上野1-3-2
TEL:03-5812-3633
HP:http://www.siang.jp/

都営地下鉄大江戸線新御徒町
A1出口より徒歩約1分


●チケット情報
前売:2,500円(自由席・特典付き・税込)
・末安陸非売品直筆サイン入り女装2L版ブロマイド1種類付き(公演毎に異なるブロマイド)

当日:3,000円(自由席・税込)


■チケットに関する注意事項
※前売の特典は、当日受付でのお渡しとなります。
※ご予約後の日時変更・キャンセル・払い戻しはできません。
※お客様のご都合による払い戻しには一切対応できません。
※お客様のご都合によりやむを得ずキャンセルとなったチケットは、再販を行うことがあります。この場合も、既にご予約したチケットの変更・キャンセルはお受け致しかねますので予めご了承ください。
※公式指定販売先以外の不正なチケット購入に関しまして、トラブルが発生する原因となる恐れもございます。ご利用なさいませんようご注意ください。また、これらのチケットに関して生じたトラブルについては、主催者は一切責任を負いません。

■上演にあたっての注意事項
※上演中は携帯電話やアラーム等の音の出る機器は必ず電源をお切りください。
※上演中のほかのお客様のご迷惑となる行為はご遠慮ください。
※後方のお客様の視界の妨げとなる帽子の着用や髪型はご遠慮ください。
※劇場内でのご飲食や、所定の場所以外での喫煙はご遠慮ください。
※劇場内で上記注意事項をお守り頂けない場合や、スタッフの指示に従って頂けない場合には、ご退場頂く場合もございます。皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
※スペースの都合上、スタンド花・アレンジ花ともにお断りしております。ご理解・ご協力いただきますようお願い申し上げます。


●チケット販売窓口

http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=38905&(カンフェティ)

※一般発売は先着とさせていただきます。
 全席自由席ですが、当日・開場時はチケット予約順による整理番号でのご入場となります。
※お支払いはクレジットカードかコンビニ(セブンイレブン)でお支払期間内にお済ませください。
※発券はコンビニ(セブンイレブン)でお引取期間内にお済ませください。
セブンイレブン支払の場合、予約有効期間(お支払期限)が過ぎますと、自動的にご予約は無効(キャンセル)となります。 改めてご予約をお取り直しください。

 

●Staff
スチール撮影:飯田奈海
当日運営:吉乃ルナ
企画/製作:末安陸一人芝居企画製作委員会


●お問い合わせ

MAIL◎yu_project@reticletkz.jp(末安陸一人芝居企画製作委員会)
TEL◎080-2041-8828(当日運営:ヨシノ)
WEB◎http://ich888yu.hateblo.jp/

 

 

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皆様からのたくさんのご予約をお待ちしております。

赤星ユウ

 

『アイドル♂怪盗レオノワール』終演のご挨拶+創作過程のメモ。【長文】

こんにちは。赤星ユウです。

2月22日(水)~27日(月)までシアターグリーンBIG TREE THEATERにてレティクル東京座の本公演『アイドル♂怪盗レオノワール』を上演してました。

無事終演しました!1866名のお客様にご来場頂きました!ありがとうございました!

 

劇団としても初の試みが多い公演でした。

結成五周年目の公演、キャパの大きい劇場での公演、指定席、事前入金制のチケット、ダブルキャスト…などなど。

でも関係者の皆さんや、何よりお客様に支えて頂き無事終演することが出来ました。

課題は山積みですが、精進していこうと思います。

今後ともレティクル東京座をよろしくお願い致します。

 

さて。以下は公演についての色々をつらつら書き綴ります!

公演というか、『アイドル♂怪盗レオノワール』創作過程の色々…って感じ。

なかなかこういうものを書く機会も場所もないので…メモ書きに近いものですが。ゼヒゼヒ御覧ください。

ネタバレ注意!です!あとかなり素に近い感じで色々語ってるので、注意です。エロ同人について少し語ってたりするので、苦手な方は要注意です。

 

 

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『アイドル♂怪盗レオノワール』の構想は2016年3月に上演した前回公演『昴のテルミニロード』上演中にはもうありました。

「冴えない主人公が魔法のチカラでかっこいい青年に変身、変身する時には妖精が居て、普段は人形の姿してて、変身する時に主人公のテーマみたいなギター曲が掛かって、一旦ホッ●リミットみたいな格好になってから入れ替わる」というかなり具体的な演出イメージがありました。

変身する時なんでホッ●リミットになるかというと…完全に変身シーンのイメージで…普通は変身する女の子が一旦全裸になって光的なもので隠されて新しい衣裳になるじゃないですか。だから今回も本当は全裸にしたかった。でも演劇だから、出来なかった。光で完全に隠れないしね…結果アレになったって感じです。

 

さて。こんな感じの構想をしていた2016年3月当初、赤星は「アイドルもの」なアニメなどを面白い~と観てました。うたプリとかキンプリとか。

だからタイトルを『アイドル♂怪盗レオノワール』にして、作品自体ももっとアイドル的な感じに寄せようと思ってたのですが、その後すぐになんと「アメコミヒーロー映画」にハマってしまったのです。そう、アイアンマンです。MARVELです。以降一気にMARVEL映画を観て完全に脳内が「アメコミ」「ヒーロー」になってしまいました。

そんな赤星の脳内の流行りを一手に引き受けたのが『アイドル♂怪盗レオノワール』でした。途中から自分でも「アイドル…?アイドルって何だ…?」「レオノワールってヒーローなのでは…?」「タイトル…『ヒーロー♂怪盗レオノワール』の方がいいのでは…?」と錯乱してたのですが、劇中でミルヒくんとラッテちゃんが言ってましたね。

「ラッテちゃん!アイドルって、何だろう?」

「え、ひとを笑顔にするような、存在、かな。」

そうだ!ひとを笑顔にするような主人公ならそれはもうアイドルなんだ!アイドル♂怪盗なんだ!という自己暗示。

あとidolって偶像って意味もあるので、やはりピッタリだと思いました。偶像♂怪盗レオノワール。

 

タイトルの♂マークですが、何でついてるかっていうと、『アイドル怪盗レオノワール』だと、パッと見てレオノワールが女の子だと勘違いされちゃうかな、と思ったからです。アイドルって字面だけだと、女の子を先行してイメージしちゃうかなと思って。主人公は男の子で、熱い少年漫画的な話にするぞ、というのが伝わればいいなと思って『アイドル♂怪盗レオノワール』というタイトルになりました。頭が煮えてたとしか思えないタイトル

レオノワール」というのは造語で、Leo+noirレオノワール。レオは「獅子・ライオン」、ノワールはフランス語で「黒・正体不明・不正・暗黒」といった意味。ノワールって語源にこだわって、レオノワールのシャツは黒にしたりしてます、あまり見えないけどね。対立するウルフズベインのシャツは白。

何でアイドルものとヒーローものと魔法青年モノとさらに怪盗モノを混ぜたのかというと、全部全部好きだったから!怪盗は怪盗ジョーカーってアニメにハマってた(る)から!怪盗ジョーカーってアニメはめちゃくちゃ面白いので本当に皆に観てほしい!どのキャラもとっても魅力的ですが赤星はシャドウジョーカーってキャラが一番好きです!ウルフズベインの元ネタ

今回感想でいっぱい「ニチアサ」というワードを頂いたのですが、実は赤星はニチアサを見たことがありません。赤星は朝は基本的に寝てる子供だったので…昼~夕方に起きる子供だったので…大人になってからも朝は基本的に寝てます…。

その代わり、深夜に起きてる子供でしたから、深夜アニメはいっぱい観てました!観てます!あとネット配信が流行り出してからは色々な作品を時間帯関係なく観れたのでかなり色々影響は受けました!

自分的にはやはりガイナックスとかTRIGGERとか中島かずきが好きなので、今回は変身モノ+熱い少年漫画モノ+ちょっとえっち、ということで「グレンラガン」「キルラキル」「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」「宇宙パトロールルル子」辺りに多大な影響を受けてます。というか、今作だけでなくて、これらにはいつも結構影響を受けてるのですけど。

アイキャッチ演出はグレンラガンアイキャッチのオマージュです!ローゥローゥファイザパゥワァ↑↑

他にも子供の時に観てた夕方~夜頃のアニメ!「コレクター・ユイ」「セーラームーン」「赤ずきんチャチャ」「キューティーハニー」…ここでは書ききれない程いっぱいの夢溢れる作品たちにも影響を受けてますね。

あと最近のものだと「ニンジャスレイヤー」とか。フェイロン=ワンは完全に忍殺のラオモト・カンをイメージして書きました。ラオモトの周りのオイランはアイドル♀コンパニオン三人娘なイメージ。どーぞどすえ。

あとあまり伝わってないかもしれませんが、ファントムたちが契約者たちを変身させる時、「一瞬エロい顔をしてほしい」と演出リクエストをしました。エロい顔というか…こう変身させる時にこう一瞬…何かを出すみたいな…アアッ…みたいな……うーんコレクター・ユイの変身シーンの動画観て!ってキャストに言いました。翌日ちゃんと観てくれて、稽古でやってくれて、それが完璧で、よしこれでいこう!ってなりました。

演劇での一瞬の表情の演出は難しいんですけどね…アニメとかだとアップでそこだけ抜けるからやりようがあるけど。ほぼほぼ自己満足的な演出だと思うけど、やれて楽しかった。

そう、今回現場でいっぱい「もっとエロ同人みたいにやってほしい!」ってリクエストをいっぱいしました。ここでこんな話するなよって感じなんですけど、赤星はエロ同人が大好きなんです…男性向けも女性向けもすき!

特に好きなのが、さっきエロ同人が好きって言いましたが、「全然エロシーンじゃないのにエロ同人みたいになってる」っていうシーンだったり見せ方だったり構成だったりシチュエーションが、大好きなのです!

先述したコレクター・ユイの変身シーンだって、全然エロいシーンじゃないのに、普通の変身シーンなのにちょっとエロい顔してる…っていうのが当時からすごくツボで。性癖の歪み

キルラキルのやけに露出度が高い変身後の衣裳だったりとかも。

エロいことをそのままエロいこととしてやるより、全然エロじゃないシーンをエロい感じでやる方が何かこう…グッとくるんです…昔から…。それと同じベクトルで、露出度が高い格好を登場人物がしてたとしても、本人は全く気にしてないって見せ方の方が好きです。その方が健全にエロくなるから。不健全なエロも好きっちゃ好きですが、健全なエロで見せたいところはそこら辺、すごく気を遣ってます。だから露出度の高い?タイガーリリィもあの格好だけど一切恥ずかしがるシーンは入れなかったんですね。主人公のカナメにも一切変身シーンに関して恥ずかしがる描写は入れさせませんでした。アタルには個人的趣味で恥ずかしがらせましたが。

 

話があちこち飛んでしまうのですが、今作『アイドル♂怪盗レオノワール』はこの話の前の話(アイドル♂怪盗レオノワール ZERO)や続き(アイドル♂怪盗レオノワール 2)が広がっていくような作品になればいいなと思って作りました。

その中心にあるのが作中で出てきた「ファントムシリーズ」という宇宙の妖精たちの存在。

主人公・カナメにはファントム・ゼクスという妖精が、主人公の相棒ヒロインポジのシオリにはファントム・ノインという妖精が、主人公のライバルポジのアタルにはファントム・アハトという妖精が、主人公と敵対するフェイロンには実はファントム・アインという妖精がそれぞれ付いて(憑いて)ましたね。

Twitterでも少し触れたのですが、ファントムシリーズはこの世界に全部で12体いる、って設定です。ファントム・アインからファントム・ツヴェルフまでいます。今作では1・6・8・9しか出てませんが、他のファントムもきっと何処かに…いる筈。

劇中でも少し語られてますが、虚無から宇宙が生まれて、宇宙から☆が生まれて、☆が生んだのがファントムシリーズという設定です。概念的な話ですね。

彼らは宇宙の妖精。父たる宇宙(そら)の元からやって来て、父たる宇宙(そら)の元にかえっていきます。Twitterでも少し触れましたが、この世界には「母なる海」という概念も存在してますが、それはまた別のお話。といった感じ。

ニンゲンに「ファントム粒子」という魔法のチカラを宿し、なりたい自分になるチカラを与える存在。なりたい自分っていうのもわりとふわっとした概念ですが…劇中でいうところのレオノワールとかウルフズベインとかタイガーリリィとかフェイロン=ワンとかですね。

「ファントム粒子」は子供が生まれた瞬間にその子供に引き継がれるという設定です。契約者が子供を作らず死んだ場合、ファントムは父たる宇宙にかえるという設定。(まあでもすぐにかえるワケじゃなくて、なんか多分少しの猶予期間があって、その間に他の人と契約出来ればその人の所へ行くんじゃないかな、ざっくりですが。アインがフェイロンの前に誰と契約してたかとかはご想像にお任せします♂)

父たる宇宙にかえるということは、ファントムは一番避けたい。だから「ファントム粒子」はあらすじにも書いてありますが、「人々の心を魅了し惑わす魔法のチカラ」なんです。ファントム粒子によって変身した姿は、カッコよかったり可愛かったりして、人々の心を魅了し惑わす。だから人と人を引き寄せて、子供を作らせるためのチカラ。という設定があったりします、特にキャストには言ってなかったんですが。

ファントム自身はこれらのことは基本的に意識してません。たまに気付くファントムも。父たる宇宙にかえりたくない、というのも本能的なもので、何故、ということを意識してるファントムは少ない。

本編の話にもなりますが、ファントム・アインは一番最初に作られたファントムなので、色々なことに気付いてたって設定です。それで、アインが気付いたことは一切間違いがないって設定です。

ファントムはニンゲンのことがよくわからない、ニンゲンを知りたい、といった感じの描写を本編で随所で描きました。ファントムという存在は思考回路を持たずに生まれてきて、それを知るためにニンゲンに寄生している「未完成の存在」。何代にも渡ってニンゲンを知り、思考回路を得て、いずれ「完璧な存在」になるためにニンゲンと共に過ごしている存在です。概念的な話。それを意識出来てるファントムは少なく、本能のところに何となく刻まれてるもの、といった感じですが。

この「完璧な存在」というのは、実はニンゲンにとっては邪悪な存在で、アインが劇中で「ファントムにはニンゲンの運命を歪ませるチカラがある、ニンゲンの運命が歪めばセカイも呼応し歪んでいく、セカイを歪ませることこそファントムの使命」と言って、ゼクスはそれを拒絶していましたが、実はアインの言ってることは一切間違ってないのです。

アインは一番目につくられたので、他のファントムより先にその真実に気付いたという設定です。ちなみに1~12体ファントムが居る中で、ゼクスはちょうど真ん中の6番目、というのも意味があります。主人公に付くファントムということで、ゼクスが今後どうなっていくのかは不明瞭にしたかったという意図があったりします。ゼクスの味方になったアハトとノインが8番目と9番目という後半の妖精なのも、そういった意図があります。

ファントムというのは、ニンゲンに魔法のチカラを与えてくれる存在ですが、普通のニンゲンがニンゲン以上の力を得るということは、アハトも言ってましたが、運命が歪んでいくということ。というのを書きたかった。たとえば、変身してヒーローにならなければ、身体が傷付くこともない。怖かったり痛かったりすることもない。 変身前と変身後のギャップに苦しむこともない。変身前と変身後の自分、どっちが本当の自分?と自我が揺らぐこともない。

結局のところ、人生というものは、平々凡々に生きていくのが一番の幸せだと個人的には思っているのです。でも、何か強大なチカラを得ることで、平凡な人生から離れていく。ひとが羨むような、輝かしい人生を歩み始める。でもそれは孤独との戦いで、理解をなかなか得られなくなる、特殊な人生の幕開け。というのを表現したかった。

ファントムは、輝かしい人生を与えてくれるけど、それと同時に様々な災厄(孤独・苦悩…etc)も運んでくるもの。といったイメージでした。

だからニンゲンにとって、ファントムは全然「いいもの」じゃない。むしろおそろしいもの。といったものを表現したくて、劇中でも、愛らしかったり好ましいと思える側面の他に、どこかニンゲンと根本的に違うと感じさせたり、怖かったり、不気味だったり、 といった側面を随所に出したりしました。ホラー的な演出も少し。

 

劇中で上手く表現出来てたかはわかりませんが、ファントムというものはニンゲンに寄生していく中で、どんどんニンゲンの自我を侵食していく存在。という設定もあります。

特に主人公のカナメは実はもうだいぶゼクスに侵食されていて、だからレオノワールの一人称がゼクスと同じ「僕」だったり、カナメの性格とかなりかけ離れてて、むしろゼクスに近かったり…してます。

アタルは徐々にアハトに侵食されていってる段階で、ウルフズベインは基本的に「~ですよ」と喋る敬語クールキャラで、これはアタルが思う理想の姿(クールでかっこいい姿)なのですが、感情が揺さぶられるとアハトの暴力性に侵食されて相手の呼び方が「テメェ」になったり傘で変身前のカナメを殴ったりと暴力的になります。劇中ではその後ちゃんと元のクールキャラに戻りましたが、アタル(ウルフズベイン)も時間が経てば今のクールキャラからアハトに似た暴力的な性格になっていきます。

シオリは一番浸食が浅くて、全くノインのぽんやりした性格が出てません。というかシオリは本当に心身共に強い子って設定で、カナメやアタルの理想の姿が身長から顔から何から何まで別人になってしまったのとは逆に、一応自分の原型を最も残してます。役者も変身前と変身後と同じだし。

カナメやアタルは自分に自信がないから別人レベルで変身後の姿が変わるけど、シオリは自分に自信がないワケじゃなくて、ただひたすらもっと強くなりたい!と想ってタイガーリリィになってるのであんな感じ…といった設定でした。とにかく自分の意思が強いので、ノインの侵食が最も遅い。って設定です。ただ食い止められるものでもないので、緩やかにぽんやりしていくと思います。シオリにとっては、ぽんやりするっていうのは多分最も嫌なことなんじゃないかなと思いますけど。

フェイロンはみりゅーという子供が生まれた後にアインに目を付けられて契約したので、子供が居るけどファントムのチカラを得ました。実はアイドル♂総裁だったって話だったんですが、フェイロンも自分に自信がないワケではないので、見た目は全く変わりませんでした。フェイロンはシーニー出身ですが生まれてすぐに日本にやって来て燻っていた人で、外国人だから差別されたりして、自分はこんな所でこんな惨めな気持ちになるような存在じゃないのに…クソッ…クソッ…と思ってたところで美巳子と出会い、恋をして子供も出来て結婚して…これから妻と娘のために頑張るんだ!妻と娘に愛されていればそれで幸せ。と思ってたところに、アインに野心や才能を見抜かれてアインと契約し、本編みたいな感じになっていったっていう。

余談ですがフェイロンは美巳子を高3で孕ませて結果美巳子は高校退學しましたがフェイロンはちゃっかりそのまま高校卒業してるので、わりとどうしようもない人間だと思います。でも人間らしいよね。

実際のフェイロンは結構大人しい性格ですが、アインに侵食されて一人称も「オレ様」になって傲慢な感じになってました。アインが離れてからは元の大人しい感じに戻りましたが。時々現れる寂しがりな面は本人の本質って設定です。

ファントム・アイン自体は基本的に一人称オレ様で傲慢な感じの設定でしたが、1番目につくられてかなり永い間稼働して、多くのニンゲンを見続けていたので、どんどん自我が揺らいでいるって設定でした。だから人形時は口調が違ったり、エーステに化けている時は全然違ったキャラを演じてたり、エーステからアインになった当初も口調が定まってなかったり…といった感じでした。「完璧な存在」というものに一番近かったんでしょうね。個ではなく概念になりかけてたというイメージ。

ちなみにファントムというものはニンゲンと組んでる時が一番チカラが発揮できるので、だからアインもフェイロンを棄てた時に次の契約者を求めてました。里沙・ラッテと失敗しましたが。アインは傲慢なのでニンゲンと組まなくても6番目のゼクスくらい倒せると思ってたけど、ニンゲンと組んでアップデートしたゼクスに負ける。ゼクスが「ジブン自身の運命を歪めるチカラに呑み込まれた」とアインを評してましたが、アインがゼクスに負けた理由は、前者と後者の二つの理由があったという感じ。だから多分里沙かラッテと組むのにアインが成功してたら、ゼクスレオノワールは負けてたんじゃないかな。

 

ファントムはなりたい自分にさせてくれるけど、それは今のナチュラルな自分を棄てて全く新しい自分になるということ。それは自然なものではなく、歪なものである…といった設定があります。自然なものではないから、世の大量の人間の中から突出出来るんだと思いますけど。

ゼクス自身は劇中でアインを否定し、自分の真実は自分で見付ける!ニンゲンと一緒に共存していくんだ!と結論を出していましたが、実際のところアインが言ってたことは全て正しく、そしてゼクスはカナメの自我をどんどん侵食していってるという事実があるので、ゼクスがニンゲンと本当の意味で共存できるのかはわからない…といったラストになってます。

 

すげー上の方にも書きましたが、「レオノワール」の「ノワール」が暗黒といった意味が含まれてる。というのも、『アイドル♂怪盗レオノワール 2』がもしあったら、レオノワールが暗黒面に落ちる可能性がある、というのを示唆したいなと思って付けました。2はね!演劇で2はね!なかなかないと思うけどね!やりたいっちゃやりたいけどね!

2で暗黒面に落ちるという構成、私が大好きなアイアンマンへのオマージュでもある。アイアンマンも2で、アイアンマンになるためのパワー源が人体にどんどん悪影響を与えていて主人公がそれで失墜するって感じですからね。カナメたちとファントムの関係性は、それのオマージュでもあったり。ということはレオノワール3では「さらば、ファントム」ってする流れですね。アイアンマン3では最後パワードスーツを全て破壊して「これが私だ」ってなって終わりますから。まあその後アベンジャーズっていうヒーロー大集合映画があるから何事もなくパワードスーツが復活するんですけどね。そしてそれが原因でその後ヒロインと険悪になって別居する。これはレオノワールも最後さらばってした後劇団十周年記念公演で色々な公演の主人公たちが入り乱れるお祭り公演であっさり復活しますよ。そして夾子と別れる。(別れない)

 

『アイドル♂怪盗レオノワール』はかなりライトめでハッピーな感じに仕上げましたが、実は根本的には結構暗い話…だったりします。あと未来が不明瞭だったりします。

だからこそ観てる人に結末を委ねているので、特に公式から絶対こうなる!と明言する気はなくて、自由に想像して楽しんで頂けると…!

 

キャッチコピーの「ひとは、かわれる!(かわれない)」ですが、これには色々意味があります。

 

人は、代われる!(代われない)

人は、換われる!(換われない)

…カナメたちが変身出来ること、作中でカナメが変身出来なくなったり登場人物の自我が揺らいでいくことを示唆している。

 

人は、飼われる!(飼われない)

人は、買われる!(買われない)

人は、替われる!(替われない)

…テーマがディストピア社会だったので。支配される・されない、など。移ろう支配権なども。

 

人は、変われる!(変われない)

…登場人物たちが成長していくこと、反対に、本質が何も変わらないということを示唆。カナメは今後成長できるのか?ゼクスは本当にニンゲンと共存できるのか?などなど、ラストに提起できるように。

 

などなど。

人は、かわれる!(かわれない) といったキャッチコピーで、さらに作品に深みが増せばいいなと思って、作りました。

 

ここまでバーッと色々長々と書き連ねてしまいましたが、以下、今作の創作の際の小ネタなどを箇条書きでシンプルにまとめてました!何個かTwitterでも言ったのが混ざってます!

 

 

・カナメの名前の由来は「要(かなめ)」主人公なので。アタルは「中(あたる)」カナメと呼応するような中心的な名前がよくて。シオリは「栞(しおり)」物語の随所に挟まっていくようなイメージ。登場人物の名字は動物モチーフだったりそうじゃなかったり。

・夾子の「夾(きょう)」は、ものの間に入り混じるといった意味。ヒロインなので、様々な勢力の間を行き来するため。みりゅーは美龍という意味もあるけど、フランス語のmilieu(ミリュー)が由来。意味は中間。敵と味方の間的な意味で。

・トドメとダンは「留(トド)めと断(ダン)」対照的な名前にしたくて。

・ヤンシャ、ユエシャ、シンシャはそれぞれ陽蛇、月蛇、星蛇といった漢字表記。蛇は中国語読みだと(多分)シュアといった感じだけど、カタカナに寄せて今の形に。美「巳」子の代わりといった意味で。蛇が神格化したものが龍と言われているので、そういった面でも関係性を示したかった。

・夾子というヒロインは、戯曲上だと全く女性として魅力的ではない(と思う)。かっこいい場面もないし、魅力をアピールするシチュエーションもない。特別なチカラもないし、敵にさらわれたりしてるだけ。だから夾子は可愛い役者が可愛く演じないと主人公やライバルが何でコイツに惚れてるのか分からない、全く説得力がないキャラだ、と稽古中に演じる青海さんにひたすら言い続けた。青海さんが夾子を可愛く魅力的に演じてくれないと全くこの話全体に説得力がなくなると思った。

・今回創作史上初めて「四天王」という存在を出せて楽しかった。ずっとやってみたかったんだよね。また四天王ってモチーフはやってみたいですね、今度は紅一点の女の子とかも入れてみたい。

・エーステって語源は調べればすぐ出てきちゃうし多分キャラ発表の段階で調べた人はもう話の展開とか分かっちゃうかもなって感じだったんですけど…ドイツ語のersteですね。一つめ。ドイツ語発音だとエーアステみたいな感じですけど。エヴァンゲリオンでアスカが量産機を倒す時に一体目を倒して「エーステ!」って言ってる場面がカッコイイなあと思ってて。フェイロン=ワンのワンは「王」ですが、数字のワン(1)も重なってていいなと思って。キャラとか用語の名前に色々な意味を重複させるのが好きなんですよね。

・今回、作詞の時、世界観がいつもと違って近未来で普段私たちが過ごしている世界と差異があまり無かったので、フランクな言葉づかいで作詞出来たのが新鮮で楽しかったです。Twitterでも気付いてた方が居たのですが、OP『Leonoir!』の「何にもならない呟きは、の呟きってTwitterなのでは?」とのことですが、その通りです。Twitterをイメージして書きました。あと2番の「6つ目のアイで暴いて」は愛じゃなくてIなイメージでした、自分、みたいな。余談ですが、ファントムたちの衣裳にはローマ数字でそれぞれの数字が書いてありますが、アインの数字は「Ⅰ」で、そこでも自分とか自我とかいうのと意味を重ねたりしてました。

・ラッテちゃんが途中で赤い旗持って絵画のようなポーズをキメるところがありますが、あれは有名なドラクロワ作『民衆を導く自由の女神』が元ネタです。赤星は大学でこの絵について少しだけ詳しく学びましたが、その時の感想は「真ん中の赤い旗持ってるのってフランス民が思うフランスの擬人化なのかあ。自国を女性に擬人化するってすごいなあ」でした。余談ですがイタリアでも各州を女神に擬人化してたりとかするし、自分たちを女神に擬人化するのってスタンダードなんでしょうね。

・カナメが「俺は…マングローブだ」と自分のことを評しますが、何でマングローブって単語なのかっていうと、完全に赤星が普段生きてる中で印象に残ってた単語がマングローブで、その理由はまた大学時代に遡りまして、「日本がエビを食べたいと思う度に発展途上国のアマゾンの中にひっそりと生い茂るマングローブがエビを育てるために刈り取られていく(マングローブが刈り取られた土地はあとはただ枯れていくだけ)」っていうことを少し勉強してて、何かその情景が印象に残ってて、今回台詞の中に取り入れてみました。エビ云々は本編に全く関係ないんですけど、何か普段生きてる中で、印象に残ったワードとかを突拍子もなく劇中に取り入れる癖みたいなのは昔からあります。

・毎公演、登場キャラはどこか赤星ユウに似てる人達の集まりで、今回は30名分の赤星ユウって感じなんですけど、今回自分で思う一番赤星に内面が似てるキャラはフェイロン=ワンと終盤のエーステ(ファントム・アイン)かなあと。コメントは割愛。

・本当はもっとカナメ、夾子、シオリ、アタルの四角関係のことについては深く書きたかった。でも上演時間内に収めるためにざっくり削ってしまった…。カナメはシオリには普通に接することが出来るのはシオリを家族と思ってるから。カナメとシオリはいとこで家族同士だけど、その距離感が夾子から見たらより近く見えるし、微笑ましいけど何か少し引っ掛かるといった感じ。シオリはカナメを恋愛的に見てはいないけど家族だったり姉弟子だったりといった視点から見てるので、ある意味特別には見てる。カナメとシオリの関係は独特なので、それがある種の絆にもなっている。(恋愛的なものではないが、他人の恋愛よりも強固な絆ではある)アタルは夾子をめぐってカナメと特別な関係になる。ライバルでもあるし、でも親友。何だかんだ波長の合うシオリとアタルが何となく一緒に居るようになって、今後何か進展しそうな雰囲気を出して物語は終わる。といった感じだったけど、描けたところと描ききれなかった部分がある。全24話のアニメでやりてえな…。

・ファントムのキョウダイ感は結構出したかったですね。というか今作だけじゃなくて、創作の際に「キョウダイ」ってものをモチーフにするのが好きです。自分にとってキョウダイっていうのは、自分に遺伝子が近いけど他人っていう不可思議で見方を変えれば(言葉は悪いが)ある種の気持ち悪いものという存在なので、ファントム間でもそういった「似てるけど何か違う」っていう不思議さとか不気味さみたいなのが相互で出せればいいなあと思って作りました。

・あと自分が演劇を創作する際に毎回多くモチーフとして追及してるのは「魂って何だ?何処にあるんだ?」ってことであったりするので、そういうものをファントムシリーズとかアイドル♀コンパニオンとか人間ではないものが追及していった先、みたいなものが表現出来てたらいいな。人間(魂を持つもの)とそうでないもの(魂を持たないもの)的な…人間賛歌でもあり人間へのアンチテーゼでもある、そんな作品を作り続けていたいな。

・前作『昴のテルミニロード』がかなりシリアスで難しい言葉もいっぱい使ってるダークな劇だったので、その終演後には「もう次は難しい言葉とか何も使わない超ライトでコロコロコミックな作品にするぜよ~」って思って出来たのがコレ。反動的な。だから次からはまた少しずつ難しい言葉を使ったゴリゴリの世界観系のものを作りたいと思ってます。そうしてまたある程度難しい言葉のお芝居を作ったら、反動で今回みたいな作品にまた戻ってくると思います。今回みたいな作品が好きだったって方、その時までお楽しみに。

 

-----キリトリ-----

 

ここまで長々と読んで頂きありがとうございました!

ご来場してくださったお客様、

ご来場は出来なかったけど応援してくださったお客様、

そして関係者の皆様、

改めましてこの度はありがとうございました!

 

今後もレティクル東京座は活動を続けていきますので、よろしくお願い致します!

ひとまず6月24日(土)に彩の国さいたま芸術劇場映像ホールにて『アイドル♂怪盗レオノワール』のDVD発売記念★上映会があるのでまた一緒にレオノワクワクしようず。詳細は春には出すよ!

あと次回公演は9月27日(水)~10月2日(月)にシアターグリーンBIG TREE THEATERでやります。今回と同じ劇場ですね!タイトルは『皇宮陰陽師アノハ』読み方は「こうぐうおんみょうじあのは」内容は近未来陰陽師です。詳細は続報を待ってね!

 

ではでは。

またお会いしませう。

赤星でした!ここまでで約1万2000文字!ヒェッ…。